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村岡研究室
細胞は、細胞外部から生体高分子を取り込む際に、膜を内側に陥入させるエンドサイトーシスを行います。私達は、エンドサイトーシスに類似の膜変形を光で駆動する分子AzoMExの開発に初めて成功しました。青色光に応答して構造変化し、膜を拡張する分子機械AzoMExをリポソームに組み込み、光を照射するすると、リポソーム外部から内部への分裂が誘導されました。AzoMExと相互作用するウイルスなどの生体高分子を共存させた状態でエンドサイトーシス様分裂を誘導すると、高効率でウイルスがリポソーム内部へと封入され、外部環境から保護されることを明らかにしています。保護効果を利用して、封入したウイルスを生体内デリバリーすることにも成功しました。能動的物質輸送を可能にする分子AzoMExは、低分子から高分子まで様々な物質をリポソームに取り込み、生体内輸送を可能にする膜変形材料として、広く生体応用が期待されます。 (Journal of the American Chemical Society 2023)
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